幻の限定50食! 6 by 한육감(han6gam)の韓牛ステーキ丼
2016/12/08
韓国で美味しいお肉を食べようものなら、やはり行き着く先の選択肢の一つに、韓国牛のブランド「韓牛(ハンギュウ、ハヌ)」は上がるわけです。韓国の食べログ的なサイトを見ても、高ポイントを獲得するお店の一部は、韓牛の中でもランクの高い一等級の韓牛を使ったお店が多く。でも、例えば、焼肉1人前を例にとっても、最低W35,000はしますし、韓国式に2人前以上頼まないといけないとなると、W70,000以上するわけです。
そうなると、頼みづらいですし、足が遠のくわけです。そこまでお金をだすのなら、日本でも別にいいよねという^^ 他の料理もありますし。
ところがです、そんな韓牛の中でも最高ランクのものを使った、絶品ステーキ丼を提供するお店があり、僕はもうかれこれ4ヶ月くらい行きたくて仕方なかったんです。それが、今回ご紹介をさせていただきます、幻の限定50食! 6 by 한육감(han6gam)の韓牛ステーキ丼です。
https://www.instagram.com/p/BKzjwc3A8NP/?taken-at=989509836
6 by 한육감(han6gam)とは
1974年に最高級の韓牛を提供する専門店をオープンし、その卓越した牛の保管技術や最高ランクの味が韓国国内でも認知されるようになってきた한육감(ハニュクガム)。韓国の中でも名誉な農林水産大臣賞を受賞したり、2003年には、韓国の人気グルメ漫画「食客」にも登場し、さらにその名を全国区のものにした名店です。
そんな한육감(ハニュクガム)が、満を持して光化門にあるグルメストリートにオープンさせたのが2ブランド。「한육감」と「6 by 한육감(han6gam)」です。前者は、正統派の高級牛焼肉店スタイル、後者は、それをさらにモダンに進化させた新ブランドになります。
幻の限定50食! 6 by 한육감(han6gam)の韓牛ステーキ丼
今回僕が念願叶ってお邪魔したのは、後者の「6 by 한육감(han6gam)」。場所は、光化門Dタワーの5Fにあります。こちらでは「平日限定」「50食限定」「11時30分からの開始」「予約不可」の形で提供される幻の韓牛ステーキ丼があるんです。土日に韓国旅行へ出かけても巡り会えないんです。
韓国人は「並ばない」なんて言いますが。いや、そんなことはありません。全然並びます。笑。美味しい店ならば皆さん並ばれます。このお店も同様で、11時30分にいけば、「まぁ平日だし、50食あるし」とたかをくくっていたら危ない目にあいます。11時20分にはすでに人が集まりだし、ウェイティングリスト(waiting list)に名前を書いているんです。
僕が到着したのは、11時25分ごろの5分前だったのですが、既に15番目あたりだったんです。しかも、韓国なので、一人では皆さん食べられません。1名の予約者ながら、「3名」と書いてあったり「7名」と書いてあったり。会食にも使われるわけです。やばい!!!!と思って、頭の中で人数を足し算して、50番目までに入っていることを確認し、ひと安心。
それだけの幻の50食なんです。
11時30分になり、順番に呼ばれます。
店内は、さすがは高級韓牛レストラン。格が違いますし、客層も他店とは異なります。
夜は高級韓牛レストランとしてオープンしていますが、ランチに限っては、リーズナブルなお値段でいくつかランチメニューが提供されているんです。とはいえ、ほとんどのお客さんのお目当は、僕も食べたかった限定50食のステーキ丼なわけです。
お店のランチメニューのお写真は、HPからお借りします。こちら↓ 一番上が、ステーキ丼(コギトッパプ)です。
テーブルに並ぶ高級店らしい食べ物
テーブルに案内されるや否や、既にサラダなどが事前にセットされていました。
江原道(カンウォンド)のミネラルウォーターのボトルが無料でつき、オリジナルのアピタイザーのようなサラダもつくのですが、このサラダがとても美味しいんです。なんてことはない、キャベツ、紫キャベツ、カニカマ?、リンゴなどが入ったものなのですが、サラダソースが絶品で、サラダソースというよりもスイーツソースに近いお味。リンゴ、パイナップル、ラズベリーのようなベリー系のソースの味が複雑に絡んだソースになっていて、スイーツ感覚でパクパクと食べてしまいます。細部にもこだわりを感じます。
そして、運ばれてきた、ステーキ丼。店内が間接照明で若干くらいので、こんな暗めの写真でごめんなさい。笑
左上に海苔、その横にしめじの和え物。その横には温かいスープが入っています。右下手前には、メーソンジャーのようなものに入ったサラダ菜の数々。そしてわさびをはさみ、一番左下が、ステーキ丼です。
拡大していきます。
ステーキ丼の上には、ニンニクチップがのります。
この艶といい、もうこれは、絶対にうまいやつとわかります^^
でも、このステーキ丼、普通のステーキ丼とは食べ方が異なるんです。実際、このステーキ丼自体は、さほど大きくない器で、あれ?高級店だからボリュームが少ないのかな? とも思ったりしたのですが、後からそのカラクリがわかります。そんなことはありませんでした。
このステーキ丼はこのまま食べてもいいのですが、この上に、先ほどプレートに乗っていた、しめじやサラダ菜、海苔などをのせていくのです。
↓
こうなると、なかなかなボリュームです。
そして、実食です。
あ======美味しい^^ 最高ランクの韓牛ながら、とろけてなくなってしまうというよりは、しっかりと肉感も楽しめるジューシーさが残り、わさびやしめじ、葉物との食感のコラボレーションも抜群です。まるで重たさはありません。
でも、これで終わらないのが、6 by han6gamのステーキ丼が、幻たる所以。
なんと、これ、ここからお茶漬けスタイルに進化できるんです。先ほどの瓶に入った温かいスープの正体、それはこのお茶漬け用のスープだったんです。
ある程度、先ほどのステーキ丼を食べた後に、このスープを注ぎ入れます。
こうなります↓
どうですか? もう美味しそうのレベルを超えます。確実に美味な見た目ですよね。笑
ひたひたにスープに浸かったご飯は、より食べやすくなり、ニンニクの香ばしさ、わさびのツンとくるアクセント、海苔の塩気、牛ステーキの甘辛いタレ、全てが温かいスープに溶け込み、ただでさえ極上のスープに磨きがかかります。
そのスープにくぐらせながら食べる最高ランクの韓牛のステーキ丼のうまさたるや。
伝わりますでしょうか? この美食コラボの世界観^^;
店内は、光化門Dタワー付近にある一流企業に勤めているであろう方々で埋まっており、身なりもきちっとした大人たちで溢れています。韓国の中でも裕福な大人たちがランチに会食に使う、とびっきりのチョイスであることもよくわかりました。確かに、それだけのお味でした。
何より、お値段が、W12,000なんです。日本円にして、1,200円程度なんです。これはもう、限定という名の下に提供されるひとかけらの恵みです。
最高に満足をしてお会計を済ませようとした僕に、さらに幸せなサプライズは待っていました。
6 by han6gam のランチでもらえるサプライズ
お会計のレジをよく見ると、コーヒーをお持ち帰りください、と自由に1人1杯のサービスがありました。オフィスで働く会社員へのなんとも心にくいサービスです。
ところが、これ、普通のコーヒーではありません。
これは、韓国中を探しても、このお店でしか手に入らないコラボレーションコーヒー、これまた幻の「출세커피(出世珈琲、チュルセコピ)」。
漢字をみてお気付きですよね、「出世するコーヒー」なんです。笑
でもこれ、ただの出世コーヒーという文字遊びをしたコーヒーでもないんです。
韓国で「ミセン(未生)シンドローム」と言われるほどの人気と社会現象を起こしたドラマ「ミセン(未生)」の作者とのコラボレーションコーヒーなんです。ちなみにこの「ミセン」は、日本でも「HOPE~期待ゼロの新入社員~」という名でフジテレビ系列でリメイク放送されました。
韓国の囲碁用語「未生(ミセン)」とは、「死に石」に見えても、まだ完全な「死に石」ではなく、どちらにも転ぶ石をさします。そんな「未生(ミセン)」が、「完生(ワンセン)」、生き返った石の状態になるように奮闘するドラマが、このドラマ。
韓国の社会に存在する様々な格差(学歴や生まれや社会階層やら)の壁の中でも必死に奮闘する主人公の姿が共感を呼んだのですが、このドラマにちなんだコーヒーなんです。
コーヒーには、こう書かれています。
「出世珈琲 〜毎日飲み続ければ、ミセンがワンセンに生まれ変わると噂の〜」
※こちらが、韓国ドラマ「ミセン」の紹介動画です。
いや〜、粋じゃないですか、この出世コーヒーの演出。
韓国の様々なしがらみの中でも葛藤し、毎日働き続けるサラリーマンたちのいる光化門エリアに「出世珈琲」という無料のコーヒーを用意しているなんて。それだけでもこのお店がとても愛されるべき場所であると感じました。
もちろん、ランチメニューは他にもあります。W10,000前後で食べられます。そして、この出世珈琲も帰り際のレジでいただけます。ホットもアイスもあります。
また平日にソウルに行く機会があれば、ぜひ行こうと思います。出世珈琲を飲み続けるためにも^^ 皆、様々な環境で生きているわけですが、すごく韓国らしい野心やアグレッシブさを良い形で受け取れたお店でした。ぜひまた行こうと思います。
光化門Dタワーの場所は、こちらです。
http://map.konest.com/dforum/15585?pop=0
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味の良さ
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雰囲気の良さ
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アクセスの良さ
一言レビュー
粋なサービスも嬉しい、韓国プレミアムクラスのレストランの限定ランチ
本当に美味い超厳選6店!
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